ヤスダ トモヒロ
  安田 智洋   看護学部 看護学科   教授
■ 標題
  サルコペニアに対する血流制限下トレーニング
■ 概要
  骨格筋量は、30歳を超えると10年毎に約3~5%低下し、その減少率は60歳を超えると極めて大きくなる。この加齢性筋肉減少症(サルコペニア)は、転倒による怪我や骨折の危険性を増加させ、身体的自立の妨げや寝たきりへと進行する可能性が高く、高齢社会における疾病予防の観点から大きな健康問題とされる。サルコペニア対策として、古くから高重量負荷による筋力トレーニングの有効性が確認され、各場面で利用されてきた。一方、高重量負荷は、高齢者の運動器や循環器に障害をもたらす危険性も含んでいる。そのため、近年は高重量負荷を利用せずに骨格筋量や筋機能を改善するトレーニング法の効果や安全性が注目されてきた。私の研究グループでは、主に低重量負荷を用いた血流制限下の筋力トレーニング法を利用し、サルコペニア対策としての効果や臨床応用の研究を進めてきた。本稿では、これまでの研究を踏まえ、サルコペニア予防・治療法としての有用性について概説する。
  ◎安田智洋
  単著   月刊「細胞」10月臨時増刊号(分担執筆)Topics from special edition【寄稿】   北隆館 / ニュー・サイエンス社   50(12),658-661頁   2018/10