タワラ ユウイチ
  俵 祐一   リハビリテーション学部 理学療法学科   准教授
■ 標題
  造血器腫瘍患者の身体活動および座位行動
■ 概要
  我が国の造血幹細胞移植(移植)の件数および移植後生存者は,移植の適応となる患者層の増加や治療成績ならびに支持療法の改善により増加傾向にある.そのほかの多くのがん種においても同様に生存率は向上しており,このような背景の中,近年,多くのがん種において,中高強度の身体活動(moderate-to-vigorous physical activity; MVPA)や座位行動がOverall Survival(OS)やQuality of Life(QOL),がん発症リスクなどと関係があると報告されている.そして,MVPA や座位行動について客観的に測定が可能である加速度計を用いた報告が増加している.しかし,移植後生存者をはじめとした造血器腫瘍患者の分野において, MVPA や座位行動について加速度計を用いて評価した報告はごくわずかである.移植後長期生存者が増加している昨今において,移植後患者のMVPAおよび座位行動の適切な評価方法の確立や,座位行動を含めた身体活動に関する研究の発展が,移植後患者のQOL の向上ならびに長期予後の改善に繋がると考えられる.
  ◎中神孝幸、俵祐一
  共著   リハビリテーション科学ジャーナル   聖隷クリストファー大学   16,25-37頁   2021/03