イイダ シンヤ
  飯田 真也   国際教育学部 こども教育学科   教授
■ 標題
  算数と数学の教科観及び内在するイデアの考察
■ 概要
  学習指導要領における算数と数学の教科観、およびその根底にある哲学的視点を明らかにすることを目的とた。具体的には、算数がアリストテレス的数学観(現実世界に内在する形相を重視)と、数学がプラトン的数学観(抽象的で論理的に構成された外在的なイデアを重視)に対比される図式を提示した。しかし、プラトンの著作『パルメニデス』の分析や、彼が設立したアカデメイアでの教育実践を通して、従来のプラトン哲学のイデア解釈が再検討され、実際にはアリストテレスの考え方と軌を一にしている可能性を指摘した。さらに、イデア論の起源をパルメニデスの存在論に求め、その不変性が論証数学の発展に影響を与え、現代の算数・数学の学習過程にも及んでいることを論じた。最終的に、算数(現実界)と数学(イデア界)がイデアという概念を通じて往還し、繋がっているという解釈を提示し、哲学の源流が現代にも影響を与え続けていると考察した。
  飯田真也
  単著   聖隷クリストファー大学国際教育学部研究紀要第3号   聖隷クリストファー大学国際教育学部   (3号),1-17頁   2025/10