イイダ シンヤ
  飯田 真也   国際教育学部 こども教育学科   教授
■ 標題
  加法の順序性と乗法の順序性について
-たし算の順序と掛け算の順序が問うもの-
■ 概要
  本研究は,乗法の順序「掛け算の順序問題」に対して、問題化した背景及び先行研究から導き出した知見を受けて、「数」の定義や乗法の順序の「慣習」を観点にした見解を示した。また、乗法だけでなく加法にも順序が存在していることを指摘し、加法及び乗法の順序についての理解を問題文の登場順の数値を操作して立式することと作問によって実態調査を行った。さらに、加法と乗法の調査結果の関連性や除法作問との関連についても調査した。
その結果、加法増加場面では、現行教科書では全てが登場順でたせばよい問題であるため問題の把握や場面イメージが不足していても正答になる課題を指摘した。乗法順序「掛け算の順序問題」では数学と非数学の違いの観点を整理し、非数学からの立場に対しては、メタ意味論から導き出された「慣習」を観点にして「数」の定義の起源から導き出した式や、その後の学習内容である除法、「割合」「単位量当たりの大きさ」などで求める式と関連していることを明らかにした。このことによって、乗法の順序の正統性を指摘した。

  ◎飯田真也・山本彩月
  共著   聖隷国際教育研究 №2   聖隷クリストファー大学国際教育学部   2(1),1--18頁   2025/03