タワラ ユウイチ
  俵 祐一   リハビリテーション学部 理学療法学科   准教授
■ 標題
  COPD患者の6分間歩行試験と漸増シャトルウォーキングテスト
■ 概要
  慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の運動耐容能は強い予後予測因子であり、評価することは重要である。運動耐容能の評価には6分間歩行試験や漸増シャトルウォーキングテストなどの歩行試験や心肺運動負荷試験などの精密な機器が必要な運動負荷試験などがある。歩行試験は、運動耐容能の把握の他にCOPDの重症度の評価にも用いられ、また呼吸リハビリテーションや気管支拡張剤、酸素療法などの効果判定、運動処方にも用いられる。COPD患者における歩行試験は、エルゴメータを用いた心肺運動負荷試験や定常負荷試験より、運動終了時の呼吸困難感や下肢疲労感は弱いが、運動中の低酸素血症はより強くあらわれる。6分間歩行試験の歩行距離の低下や低酸素血症の悪化は、COPD急性増悪のリスクの増加や生存率の低下に強く影響する。COPD患者の長期酸素療法の適応判定や酸素流量の調節も、歩行試験を用いて評価していくことは重要である。
  ◎有薗信一、俵祐一
  共著   日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌   日本呼吸ケア・リハビリテーション学会   28(1),51-56頁   2019/05