ヤベ ヒロキ
  矢部 広樹   リハビリテーション学部 理学療法学科   教授
■ 標題
  重度の下肢運動障害をきたした被殻出血患者における運動機能の改善に関与する予測因子
■ 概要
  本研究の目的は重度の下肢運動障害をきたした被殻出血患者の運動機能の改善に関わる予測因子を明らかにすることである.対象は回復期リハビリテーション病棟(回復期病棟)入棟時にSIASの下肢運動合計点数が3点以下の被殻出血患者とした.調査項目は年齢,性別,発症から回復期病棟退棟までの日数,脳損傷側,入棟時のSIASの下肢運動合計・下肢筋緊張・下肢腱反射・下肢触覚・下肢位置覚・体幹垂直性・腹筋・視空間認知点数,FIMの運動・認知合計点数,発症数日後の皮質脊髄路走行領域の損傷度,血腫量,脳室穿破の有無とした.改善度は退棟時と入棟時のSIASの下肢運動合計点数の差から算出した.対象者42例に対して改善度を従属変数,改善度と有意な相関を認めた項目を独立変数とした重回帰分析を行った結果,年齢,皮質脊髄路走行領域の損傷度,回復期病棟入棟時のSIASの体幹垂直性点数が有意に選択され,予後予測には3項
目を考慮することが重要であると示唆される.

  澤島佑規、矢部広樹、足立浩孝、田中善大
  共著   理学療法学   49(3),1-7頁   2022