タワラ ユウイチ
  俵 祐一   リハビリテーション学部 理学療法学科   准教授
■ 標題
  肺の容積減少と過膨張所見が混在し呼吸困難の改善に難渋した1症例
■ 概要
  特発性上葉限局型肺線維症患者を担当する機会を得た。上肺野の容積減少と宿下肺野の過膨張所見が混在し、混合性換気障害により、労作時の呼吸困難やADL低下を認めた。本症例に対して、HOT導入や呼吸法,動作法の指導を実施したが、歩行時の呼吸困難は残存した。本症例の特徴である上肺野の容積減少や中肺野の過膨張が関与し、背臥位にて下部胸郭への呼吸介助や口すぼめ呼吸、呼吸コントロール、背もたれのある椅子座位での安楽体位導入などの呼吸理学療法手技を用いてコンディショニングを実施し、そこから歩行へ移行することで呼吸困難の軽減を認めた。本症例のような特異的な疾患においても病態を考慮した呼吸法や動作法、呼吸介 助法など個別的な呼吸理学療法アブu一チを実施することで、より良いコンディションを獲得できると考えられる。その 結果、ディコンディショニングによる悪循環をくいとめ、歩行やADL上の呼吸困難の軽減に繋がるのではないかと考えられた。共同研究につき本人担当部分抽出不可能。
  ◎伊藤恭兵、俵祐一、夏井一生、木村健夫、大曲正樹、中野豊
  共著   静岡理学療法ジャーナル   静岡理学療法協会   20,1-5頁   2010/12