イズミ リョウタ
  泉 良太   リハビリテーション学部 作業療法学科   教授
■ 標題
  回復期リハビリテーション病棟脳卒中患者におけるEQ-5D-5Lの測定特性の検討
-臨床的に意義のある最小変化量(MCID)について-
■ 概要
  回復期リハビリテーション病棟入院中の脳卒中患者を対象とし,初期評価時と1ヶ月後の再評価時に認知機能評価(MMSE),機能障害度(mRS),ADL(FIM),健康関連QOL尺度であるEQ-5D-5L(EQ-index,EQ-VAS)を用いて評価した.MCIDの分析にはDistribution-based methods(DB法)とAnchor-based methods(AB法)を用いた.その結果,分析対象は94名であり,全ての尺度の項目で有意に向上した.MCIDについては,DB法ではEQ-indexが0.11,EQ-VASが10.91,AB法ではEQ-indexが0.11,EQ-VASが11.46であり,EQ-VASではAB法の方が高値を示した.
本研究により,EQ-5D-5Lによってリハビリテーション効果を示せることが証明されたが,その際には,統計学的な有意差だけではなく,MCIDを考慮した検討が必要であることが示唆された.

  ◎泉 良太,佐野哲也
  共著   総合リハビリテーション   医学書院   51(8),881-884頁   2023/08