ヤベ ヒロキ
  矢部 広樹   リハビリテーション学部 理学療法学科   教授
■ 標題
  運動療法の実施時期の違いが運動中の筋酸素飽和度に与える影響:症例検討による非透析日と透析後の比較
■ 概要
  【目的】本症例検討の目的は,高齢の透析患者に対して同一負荷の運動を非透析日と透析後に実施し,筋酸素飽和度の違いを比較することである.【症例】踵骨剥離骨折にて入院した60 歳代女性,入院前は日常生活動作自立であった.【方法】退院前の非透析日と透析後に同一の運動を実施した.運動は,安静5 分の後,20 分間のアシスト付きエルゴメータを実施した.また筋酸素モニタ(MOXY monitor,index有限会社)にて運動中の筋酸素飽和度,総ヘモグロビン,心拍数,血圧,自覚的疲労度を測定した.【結果】透析後は運動開始10分後に中断となった.透析後は非透析日と比較して,安静時・運動時ともに筋酸素飽和度と総ヘモグロビンが低値で推移していた.【考察】透析後の筋酸素飽和度の低値は,非透析日よりも骨格筋への負荷が相対的に大きいことを示す結果である.活動筋への血流供給が乏しくなった結果,酸素供給が低下し,同一運動負荷での酸素飽和度が低下していた可能性がある.
  村上佳奈、矢部広樹、増田明保、伊藤紗夜香、森山善文、櫻井ひとみ、春日弘毅
  共著   愛知県理学療法学会誌   32(2),111-116頁   2020/12