ワクダ カヨ
  和久田 佳代   国際教育学部 こども教育学科   教授
■ 標題
  幼児のハシゴ渡り動作と感覚運動特性との関連性の検討
■ 概要
  保育や発達支援の現場で運動遊びとして活用できる巧技台の「ハシゴ渡り」に現れる特性と感覚・運動面のアセスメントとの関連を調べ、幼児の身体図式、協調性の発達について知見を得ることを目的に、認定こども園の幼児285名(3~6歳)を対象とし、ハシゴ渡り、JMAPの片足立ち、背臥位屈曲、線上歩行、人物画を実施し、SSPは対象児の保護者へ回答を依頼した。SSPの回収数は223(回収率78.2%)であった。
ハシゴ渡り動作得点及びタイムとJMAPの測定値及びSSPの集計値との月齢による偏相関関係を調べた結果、ハシゴ渡り動作得点、タイムは、SSP動きへの過敏性と関係があり、次にSSP低活動・弱さが関与していた。SSP動きへの過敏性は前庭覚、SSP低活動・弱さは固有受容覚の過敏性や弱さを示している。前庭覚、固有受容覚の過敏性や低反応、弱さが身体図式の機能的要素の発達に関与し、それが運動企画、協調性に影響し、ハシゴ渡り動作、タイムに表れている可能性が示唆された。

  ◎和久田佳代 (聖隷クリストファー大 国際教育), 伊藤信寿 (聖隷クリストファー大 リハビリテーション)
  共著   発達障害研究   47(3),213-225頁   2025/11