スギヤマ サオミ
  杉山 沙旺美   国際教育学部 こども教育学科   助教
■ 標題
  認定こども園における夕方の時間の子どもと他者とのかかわり-日中からの変化に焦点を当てた事例分析から-
■ 概要
  本研究では、認定こども園1園での参与観察及びインタビュー調査を実施し、認定こども園の夕方の時間における子どもたちの過ごし方について、遊び仲間以外の子どもや保育者とのかかわりの観点から検討したものである。結果、夕方の時間の子どもたちの過ごし方について、教育課程に係わる教育時間とは異なる姿が捉えられた。これまでに明らかにされた遊び仲間の変化があるだけでなく、夕方の時間は、子どもたちにとって「自分の時間」として没頭する時間であったり、子どもたちにとって「自分と保育者との時間」という密なかかわりが育まれたりする時間であった。これらの子どもたちの姿から、夕方の時間における保育者から子どもへの関わりとして、子どもたちに万遍なく、もしくは全体的にかかわるというのではなく、全体を把握しつつ、求められたら応える存在として過ごしている保育者の在り方が捉えられた。子どもから求められたら応えるという距離や態度で過ごしている保育者の在り方や、場の区切りといった保育室の物的環境によって、子どもたちそれぞれの過ごし方や多様な在り方が支えられていることが見出された。
  単著   幼児の教育   フレーベル館   121(2),48-61頁   2022/04