ニノミヤ タカユキ
  二宮 貴之   国際教育学部 こども教育学科   教授
■ 標題
  大学生を対象とした身の周りの音の捉えに関する探索的研究―音日記の実践と自由記述の分析を中心に―
■ 概要
  要旨 本研究は,幼児教育や初等教育に携わる者を養成する大学では音楽技術を身に付けるこ
とに意識が向きがちで,「音を聞く」ことに焦点が当たっているとは言い難い,という問題意
識を起点に,マリー・シェーファーが提唱するサウンド・エデュケーションの教育アプローチ
を参考に,大学生を対象とした音日記の実践とその後の自由記述の分析を行った。結果は,階
層的クラスターでは生活音に関する記載が多く見られた一方,合唱や集団行動を伴う音につい
ては見られなかった。日ごとの音の数については毎日約3音の音を記載していた。KH Coderに
よる共起ネットワークでは,「音」の語を中心に「聞く」「意識」「気づく」の語が強く結び
ついていた。総合的に見ると,音日記の実践により大学生は音に意識が向きやすくなる。保育
者・教育者を目指すために音への感受性を高める良い耳を育て聞き方を学ぶための有用な教育
方法であった。また,先行研究には見られないコロナ禍のデータを計量テキスト分析しており
希少性がある。(2024年9月4日現在、校正完了)

  二宮貴之
  単著   名古屋市立大学大学院人間文化研究   名古屋市立大学大学院人間文化研究科   (42),115-129頁   2024/09