ワクダ カヨ
  和久田 佳代   国際教育学部 こども教育学科   教授
■ 標題
  巧技台の「ハシゴ渡り」から発達特性を知る(2) : 認定こども園A 園における「園庭プロジェクト」前後の測定結果から
■ 概要
  第1報に続いて、認定こども園A 園における体力測定時に、巧技台の「ハシゴ渡り」を実施し、タイムを測定し、その様子を撮影し、分析した。
 成長、運動発達につれて、自分の足を確認しなくても高ばいでハシゴを渡ることができるようになり、ハシゴ渡りのタイムも速くなっていった。また、ハシゴ渡りのタイムは体力測定値と中程度の相関関係にあり、ハシゴ渡りのタイムが速いことは動きに敏捷性があり、巧緻性も高いことを示し、自らの身体を上手にコントロールできていると考えられた。
 3 歳から6 歳頃にかけては、多様な動きを身につけていく大切な時期である。今報において5 歳児クラス(5,6 歳)の半年で、ハシゴを交差性の動きで渡れる幼児が増え、ハシゴ渡りのタイムが速くなり動きがスムーズになっており、体力測定のT スコアも伸びていることの背景には園庭プロジェクトによる豊かな外遊び環境があると推察された。このことから、幼児期にこそ発育発達過程に沿った運動あそびや環境に合わせる運動あそび、ダイナミックな運動あそびが重要であると考えられた。

  和久田佳代
  単著   聖隷クリストファー大学社会福祉学部紀要   19,31-39頁   2021/03