ツモリ シンイチ
  津森 伸一   リハビリテーション学部 理学療法学科   教授
■ 標題
  介護老人保健施設からの在宅復帰に影響を与える要因 ~在宅復帰の可否に影響するケア内容の分析~
■ 概要
  本研究の目的は,介護老人保健施設からの在宅復帰に影響する要因の相互関係を階層的に明らかにし,在宅復帰を促進するために必要な支援の示唆を得ることである.2012年度から在宅強化型老健施設の要件を満たしている介護老人保健施設Aの52か月分,541名分の退所者データを決定木手法により分析した結果,在宅復帰に最も強く影響していた基本ケア項目は「エネルギー摂取量」であった.エネルギー摂取量が1日あたり1400kcal以上で,かつ常食,さらに夜間排泄方法がトイレまたはPトイレの場合に在宅復帰群の割合が高かった.一方,入所前の場所が自宅以外で,かつ屋内移動方法が車椅子の場合,在宅復帰が困難であった.本研究の結果,低栄養を改善するために常食摂取を目指した支援の重要性と,自宅以外からの入所者に対しては,屋内移動の自立に向けた支援の必要性が示唆された.
  ◎古川和稔, 小平めぐみ, 井上善行, 藤尾祐子, 津森伸一, 竹内孝仁
  共著   自立支援介護・パワーリハ学   11(1),68-77頁   2017/11