ツモリ シンイチ
  津森 伸一   リハビリテーション学部 理学療法学科   教授
■ 標題
  要介護高齢者の在宅生活継続における特別養護老人ホームの役割に関する研究 在宅・入所相互利用制度の実践状況と課題
■ 概要
  本研究の目的は,特別養護老人ホームを対象にした,要介護高齢者の在宅生活継続を支援する制度である「在宅・入所相互利用」の実態を把握するとともに,その普及に向けた方策を検討することである.自立支援介護で一定以上の成果を挙げている施設として,オムツ使用率30%未満を達成している特養256施設を対象に,自記式質問紙を用いた無記名の郵送調査を行い73施設から有効回答を得た(有効回収率:28.5%).在宅・入所相互利用を実施している施設は4施設のみであった.本研究の結果,在宅・入所相互利用を実践している施設は非常に少ないものの,要介護高齢者の在宅生活継続を支援するうえで有効な方策であること,また,普及に向けては6点の課題があることが明らかになった.地域包括ケアシステムの完成に向けて,全国に約9500施設近く存在する特養に,「終の棲家」としての役割だけでなく,「在宅生活継続支援」という役割を位置づけるべきであることを提案する.
  ◎古川 和稔, 小平 めぐみ, 井上 善行, 藤尾 祐子, 津森 伸一, 竹内 孝仁
  共著   自立支援介護学   日本自立支援介護学会   10(2),204-215頁   2017/05