ヤベ ヒロキ
  矢部 広樹   リハビリテーション学部 理学療法学科   教授
■ 標題
  血液透析患者の運動耐容能と透析中の⊿Blood Volumeの関係
■ 概要
  【目的】本研究は,血液透析患者の運動耐容能と透析中の⊿BVの推移の関連を検討した.【方法】血液透析患者20名を対象に心肺運動負荷試験を実施し,運動耐容能の指標である嫌気性代謝閾値(VO2AT)と最高酸素摂取量(VO2peak)を測定した.また心肺運動負荷試験実施の翌週以降の透析で,透析開始から終了までの⊿BVの回帰式の傾きを算出した.そして各運動耐容能の指標と⊿BVの傾きとの関連を検討した.【結果】VO2AT (r=0.44)とVO2peak (r=0.54)は,どちらも透析中の⊿BVの傾きと有意な相関を認めた (p<0.05).また総除水率を制御変数とした偏相関係数を検討した結果,⊿BVとVO2peak(r=0.47)との間に有意な関連を認めた(p<0.05).【考察】運動耐容能が高い対象ほど,透析中の⊿BV低下が小さかった.運動耐容能と透析中の⊿BVとの間に何らかの関係性が示唆されたが、メカニズムは不明であり、今後の検討が必要である.
  ◎矢部広樹 河野健一 若山功治 村上淳 花房規男 峰島三千男 新田孝作 土谷健
  共著   日本血液浄化技術学会雑誌   28(1),2-9頁   2020/09