オオハラ シゲヒロ
  大原 重洋   リハビリテーション学部 言語聴覚学科   教授
■ 標題
  インクルーシブ環境における聴覚障害児の聞こえの困難と、無線補聴システムの効果に関する研究
■ 概要
  本研究では、雑音負荷時の聴取成績と、主観的な聞こえの評価を用いて、無線補聴システムの有効性と課題について検討することを目的とした。デジタル無線補聴システム(Phonak, Roger Touchscreen Mic)を3カ月以上使用している感音難聴児童・生徒7名(男5名、女2名、平均月齢:106±29.5カ月)を対象とした。補聴器装用5名、人工内耳装用2名であり、良聴耳平均聴力閾値:平均78.9±18.6dB(52.5~107.5)、補聴器・人工内耳装用下閾値:平均33.6±6.4dB(23~42.5)であった。無線補聴システムは、騒音下での語音明瞭度を10-20%改善させ、特にSN比-10dBの高雑音条件下で効果を示した。VASでは、聴取検査条件の差を反映して改善率40%と顕著であり、語音聴取改善と比べて高く、聴取努力の低減の関与が示された。無線補聴システムの評価では、語音聴取成績に加え、児童・生徒の主観的な評価を用いることの重要性を指摘できる。
  共著者:◎大原重洋, 廣田栄子(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
  共著   Audiology Japan   62(5),384頁   2019/10