オオハラ シゲヒロ
  大原 重洋   リハビリテーション学部 言語聴覚学科   教授
■ 標題
  『難聴幼児通園施設(現:児童発達支援センター)における乳児の補聴器指導・支援の検討』
■ 概要
  近年では、新生児聴覚スクリーニング検査(以下、NHS)の普及により、軽度~中等度の難聴であっても0~1歳台での補聴器装用と療育開始が可能となってきた。しかし、乳児期の補聴器装用指導では、聴力閾値の情報に乏しく、内省などの自覚的な補聴評価ができない、また、耳介・外耳道の形態に固有性を有し、補聴器装用に協力を得にくいなどの困難さを伴うことが多い。さらに、家族は難聴診断後直ちに補聴器装用を始めることに心理的抵抗を抱く場合も少なくない。そのため、補聴器適合の第1段階としての補聴器の常時装用に難渋し、幼児期早期の難聴診断後に、早期に補聴器装用の効果を得られないなどの例も散見する。補聴器の常用に至るには、言語聴覚士による機器の調整に加えて、家族に対して家庭状況を配慮した装用指導や聴能指導の視点が必要となる。しかし、軽度~中等度の難聴乳児が常時装用に至るまでの発達経過については、不明な点が少なくなく基礎資料が不足している。そこで、本研究では、NHS後の乳児の補聴器装用に関する課題を挙げ、療育施設での療育体制を基盤とし、家族の協力を得た早期からの補聴指導のあり方について、検討した。
  ◎大原重洋, 廣田栄子(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
  共著   日本聴覚医学会補聴研究会   日本聴覚医学会   37,3-6頁   2014/11