マツモト ユウキ
  松本 有希   看護学部 看護学科   助教
■ 標題
  看護学部における建学の精神に基づく教育文化の醸成に関する考察
‐聖隷の歴史及び看護教育を担った先達の証言と託された理念からー
■ 概要
  建学の精神は抽象度が高いが故に時代の中に取り込まれ、建学の精神そのものが意味をなさなくなる恐れがある。抽象度が高い本学の「建学の精神」と、具体的な「教育目標」との間に概念の乖離や連続性の乏しさがあることが示唆された。聖隷の先達が、人間の本質を神の恩寵との関係性に置いて見据え、「弱さ」の意味に立脚し、進むべき方向や態度を示した「看護の核」について謳った文章の今日的意義を「聖隷の理念を基にした人間観とヒューマンケアリングの内発的動機」として、アメリカの看護理論研究の変遷と聖隷の先達の証言に照らし再評価した。聖隷の先達から託された「看護の核」たる文章を、看護教育において汎用性が高い倫理的概念、行動哲学として人間の諸相の中に位置づけ、建学の精神と教育目標の連続性を担保する「中間概念」とした。この概念を教育方法に実装することで、看護学部における建学の精神に基づく教育文化の醸成に寄与する可能性がある。
  ◎入江拓、清水隆裕、松本有希
  共著   聖隷クリストファー大学看護学部紀要   聖隷クリストファー大学   (31),37-48頁   2023/03