シミズ タカヒロ
  清水 隆裕   看護学部 看護学科   教授
■ 標題
  看護学生が看護の源泉たる弱さの意味を自覚するプロセスと教育的環境の考察
-聖隷短大の看護教育理念から-
■ 概要
  聖隷学園浜松衛生短期大学の教育理念には「人の生命は傷つき、病み、死ぬべき弱い存
在である。自分と他人とが共有しているこの弱さの自覚と共感と互助こそ、人間理解と愛
と感動の基本であって、それが看護の源泉である」と謳われていた。本論考では、その教
育理念を受け継ぎ、看護学生が看護の源泉たる弱さの意味を自覚するプロセスと、それを
助ける教育的環境を考察した。その結果、自分の弱さを自覚するプロセスは、座学から得
た知識を基に、正確に看護を行うという高みを目指す志向から、患者との出会いによって
弱さの世界に引きずり下ろされ、次にその弱さを中心とした暗い下の世界が存在すること
を発見し、その許容と、あえてそこに自ら下りる選択を発見するプロセスであると考えら
れた。またその教育的環境として、教員が完璧な強い看護師を演じないこと、および学生
自身があらかじめ起こる現象と、それに伴う体験の意味について知っておくことが考えら
れた。

  ◎清水隆裕 入江拓
  共著   聖隷クリストファー大学看護学部紀要   30,61-70頁   2022/03