サノ テツヤ
  佐野 哲也   リハビリテーション学部 作業療法学科   准教授
■ 標題
  【ふぉーらむ】目の前の対象者から作業療法の効果を見出すためには?〜シングルケースデザインの活用〜
■ 概要
  作業療法では,長年にわたりEvidence Based Practice (EBP)の重要性が謳われており,介入の有効性について検証することが求められている.研究のエビデンスの質を示す階層ピラミッドでは,メタアナリシスやランダム化比較試験(Randomized Controlled Trial, RCT)が上位層にあり,ケースレポートや専門家の意見は下位層に位置している.そのため,臨床家や研究者によっては,上位層から得られた知見に高い信頼性や妥当性があり,臨床の意思決定に大きく寄与するのに対し,下位層に位置するデザインにおいては軽視されやすい傾向があるように考えられる.また,多くの臨床家は,「自身の作業療法介入が本当に目の前の対象者に効果があるのか」に関心が高いと思われる.では,どのようにして臨床家はEBPをふまえた上で目の前の対象者に対して作業療法の効果を検証できるのだろうか.本稿では,1例からでも効果検証を可能とするシングルケースデザイン(Singe-Case Design, SCD)の手法について紹介した.
  丁子雄希,金子隆生,鹿田将隆,徳地 亮,佐野哲也,籔脇健司
  共著   作業療法ジャーナル   三輪書店   58(13),1298-1301頁   2024/11