サトウ アツノブ
  佐藤 豊展   リハビリテーション学部 言語聴覚学科   准教授
■ 標題
  健常高齢者における頸部筋力と頸部周囲筋の筋活動との関連
■ 概要
  本研究の目的は頸部筋力と頸部周囲筋の筋活動との関連を明らかにすることである.対象は健常高齢者22名 (74.7 ± 3.0歳) とした.被験筋は舌骨上筋群と舌骨下筋群,胸鎖乳突筋とした.頸部筋力の運動強度は最大筋力と80%,60%,40%,20%とし筋活動量を計測した.舌骨上筋群は男性が最大筋力と60 %で有意差を認めなかったのに対し (p = 0.920),女性では最大筋力と60 %で有意差を認めた (p < 0.05).舌骨下筋群と胸鎖乳突筋は最大筋力と80 %で有意差を認めなかったが,60 %と有意差を認めた.頸部筋力の低下症例では,頭部を安定させるための代償として舌骨上筋群が過剰に動員される.女性が最大負荷に向けて舌骨上筋群の活動を高めた動員パターンは,深層筋の筋力や機能的安定性を表層筋の活動調整によって補っている可能性を示唆している.
  佐藤豊展,柴本 勇,關口相和子,酒井哲郎,藤谷順子
  共著   嚥下医学   印刷中   2027/03