ヤベ ヒロキ
  矢部 広樹   リハビリテーション学部 理学療法学科   教授
■ 標題
  被殻出血患者における皮質脊髄路走行領域の損傷度と下肢の運動機能との関係
■ 概要
  【目的】急性期の脳水平断画像の皮質脊髄路走行領域の損傷度と回復期リハビリテーション病棟(回復期病棟)退棟時の下肢の運動機能との関係性を明らかにすることを目的とした。【方法】対象は被殻出血患者86例とし、急性期のCT画像にて皮質脊髄路走行領域(側脳室レベルの放線冠部と松果体レベルの内包後脚中部)の全体面積と出血面積を測定し、出血面積/全体面積×100(%)にて損傷度を算出した。皮質脊髄路走行領域の損傷度を基に5群に分類し、回復期病棟退棟時のSIASの下肢運動合計点数について多重比較検討を行った。さらに、回帰分析における残差の解析から運動点数が大きく変化する皮質脊髄路走行領域の損傷度の変曲点を算出した。【結果】皮質脊髄路走行領域の損傷度が20~39%の群と40~59%の群との間に有意差を認め、変曲点は37.7%であった。【結論】皮質脊髄路走行領域の損傷度が一定量(37.7%)を超えると下肢の運動機能が急激に悪化する可能性があると示唆される。
  ◎澤島佑規、矢部広樹、足立浩孝、田中善大
  共著   愛知県理学療法学会誌   30(2)   2018/12