スズキ タツヤ
  鈴木 達也   リハビリテーション学部 作業療法学科   准教授
■ 標題
  就労を目指す高次脳機能障害者のアウェアネスの特徴に関する記述的研究~課題指向型の就労支援プログラムを通して~
■ 概要
  高次脳機能障害者の就労ではアウェアネスの改善が重要であるが, その獲得プロセスに注目して実際の作業療法過程を分析した研究は見当たらない. 本研究では作業基盤型評価や介入ツールを適用した場合に, アウェアネスがどのように変化するのかについて記述的研究デザインを用いて検討した. 対象者は就労支援サービスを利用している高次脳機能障害者9名(男性6名, 女性3名, 平均年齢40.4±5.6歳)であった. 課題指向型の就労支援プログラムを10回実施し, アウェアネスプロセスを複線径路等至性モデリングの手法を参考に可視化, 質的に分析した. その結果, アウェアネス獲得は【予測的アウェアネスを得て自律して作業を行う】, 【不十分なアウェアネスの状態で作業を行う】, 【アウェアネスが得られず援助を得て作業を行う】の3段階に大きく分類できることが明らかになった. さらに, 介入後のフィードバックは対象者と支援者間の認識の差を知る手掛かりであり, 対象者のアウェアネス段階に合わせてフィードバック内容を調整する必要があることが示された.
  鈴木達也, 新宮尚人
  共著   日本作業療法研究学会   26(1),35-45頁   2023/12