スズキ タツヤ
  鈴木 達也   リハビリテーション学部 作業療法学科   准教授
■ 標題
  回復期リハビリテーション病棟における健康関連QOLの変化と代理人回答の一致度について
─脳卒中患者へのEQ-5D-5Lによる評価─
■ 概要
  近年,対象者の健康関連QOLが簡易に測定できるEuroQol 5-dimension 5-level(EQ-5D-5L)の日本独自の換算表が作成された.しかし,EQ-5D-5Lを用いた回復期リハビリテーション病棟での健康関連QOL調査は数少ない現状である.また,患者本人が回答することが困難な場合の代理人回答についての報告はされていない.本研究では,回復期リハビリテーション病棟入院中の脳卒中患者に対し,EQ-5D-5Lを用いて,リハビリテーション前後での健康関連QOLの変化および本人回答と作業療法士による代理人回答の一致度を調査した.対象は64名であり,リハビリテーション前後で健康関連QOLは向上し,効果量は中等度から大きい値を示した.QOL値の一致度については,級内相関係数で,初期評価0.62,再評価0.78であり,substantial agreementであった.本研究の結果から,EQ-5D-5Lは回復期リハビリテーション病棟入院中の脳卒中患者のアウトカムとして有用であり,作業療法士による代理人回答によっても本人回答に近いQOL値を測定できることが示された.
  泉 良太,能登 真一,佐野 哲也,鈴木 達也
  共著   日本臨床作業療法研究   8,31-36頁   2021/04