イチエ カズコ
  市江 和子   看護学部 看護学科   教授
■ 標題
  産科医療施設(産婦人科病院・診療所)の看護職者が「気になる親子」を他機関への情報提供ケースとして確定するプロセス-乳幼児虐待の発生予防を目指して-
■ 概要
  本研究は乳幼児虐待の発生予防のために,産科医療施設(産婦人科病院・診療所)の看護職者がどのように「気になる親子」に気づき,情報提供ケースとして確定していくのか,そのプロセスを明らかにすることを目的とした。看護職者8人を対象としたインタビューで得られたデータを,M-GTAの手法で分析した。結果,プロセスは,看護職者が児童虐待に関する観察の視点をもったうえで,【援助のなかでリスクを探る】ことで,【気になるサインに気づく】。助産師・師長という【担当者が中心となり確認・判断・対応を担う】ことで,【退院後の子育てを見据え判断する】。【院長という権限者の方針】に従い結論を出し,本人・家族の【同意のハードルを越える】ことで情報提供ケースとして確定していた。産婦人科病院・診療所では担当者が中心となり,窓口の一本化ができていた。「気になる親子」の発見・判断のためには児童虐待の視点や他機関の支援内容を知ることの重要性が再確認された。院長という権限者に虐待の発生予防への認識を高める働きかけの必要性が示唆された。担当部分:共同研究につき抽出不可能。
  編著:唐田順子、市江和子、濵松加寸子
  共著   日本看護研究学会誌   日本看護研究学会   38(5),1-12頁   2015/12