ミズシマ フミノ
  水島 史乃   看護学部 看護学科   准教授
■ 標題
  療養移行期にある高齢がん患者とその家族の意思決定支援 コミュニケーションノートを用いた認識の変化
■ 概要
  認知障害のない高齢がん患者とその家族を対象に介入前は11組,介入後3か月は4組から治療の意思決定について質的・量的にデータを得た。質的データを分析した結果,介入前は【自分のことは自分で決める】【治療をすることが有効だと考える】と自己決定していたが,子供世代の家族には【家族とは話し合えない】などと遠慮していた。同様に家族も【早期発見・早期治療で健康を維持する】【患者の意思を尊重した支援を行う】と支援者としての役割を果たそうとしていた。患者と家族が「コミュニケーションノート」を話し合って①食事がとれなくなったら②トイレに行けなくなったら③大切にしていること④今までで一番うれしかったことなどを記載する介入を行った。介入3か月後,患者は【治療の意思決定は自分で行う】【家族の支援があるから自分の意思決定は可能になっている】【今後の生活の希望はがんに影響されないこと】家族は【医師と患者が治療の継続を望んでいるので従う】【早期発見に努め患者の健康行動に協力する】【今後の意思決定に家族も参加し今を大切に生きる】とお互いの存在を考えて意思決定の認識が変化する可能性があることが示唆された。
  森一恵、水島史乃、佐久間由美、杉本知子、千田睦美
  共著   関西国際大学研究紀要   (21),81-96頁   2020/03