ヤスダ トモヒロ
  安田 智洋   看護学部 看護学科   教授
■ 標題
  骨格筋量の簡易評価法を用いたサルコペニア対策:健常者と入院患者の視点から
■ 概要
  骨格筋量は,30 歳を超えると10 年毎に約3~ 5% ずつ低下し,その減少率は50 歳を超えると極めて大きくなる。この加齢性筋肉減少症(サルコペニア)は,転倒,骨折,身体機能低下,死亡などの健康障害の危険が高まった進行性かつ全身性の骨格筋疾患と定義される1)。2010 年と2014 年に,欧州ワーキンググループ(EWGSOP)とアジア・サルコペニア・ワーキンググループ(AWGS)がサルコペニアの診断基準を発表しているが,それぞれEWGSOP2(2018年)とAWGS 2019(2019 年)として診断基準が改訂されており,今後の改訂も予想される。
 予防や治療の観点からすると,「若年女性」や「入院患者」といった幅広い対象者にも簡易なサルコペニア診断を実施すべきだが,既存の診断基準では筋量の評価が困難となるケースも生じている。本稿では,骨格筋量の測定に着目し,若年女性や入院患者に有益となる簡易評価の視点からサルコペニアの研究成果を紹介したい。

  ◎安田智洋
  単著   BIO Clinica 8月号   北隆館   36(9),895-898頁   2021/07