イリエ タク
  入江 拓   看護学部 看護学科   教授
■ 標題
  学生が「弱さの自覚」に反応する意味と教育者のありかたの考察-建学の精神に関する教材を活用した実習場面の一例から-
■ 概要
  聖隷学園浜松衛生短期大学の教育理念には「人の生命は傷つき、病み、死ぬべき弱い存在である。自分と他人とが共有しているこの弱さの自覚と共感と互助こそ、人間理解と愛と感動の基本であって、それが看護の源泉である」と謳われていた。本論考では、キーワードとなっている「弱さの自覚」(Art・ケアリング)に関する教材を精神看護学実習で使用した際の学生の拒否的な反応の意味と、その際の教育者のありかたの考察を行った。その結果、「弱さの自覚」に関する教材は、学生の自由への不安を強める可能性があった。学生が拒否的な反応をとる時、教員にとって心理的負担となる。そのため、「弱さの自覚」(Art・ケアリング)を目指す教育のためには、枠組みの構築と活用、教員同士の情緒的サポート、カンファレンスメンバーの配置が、安全な教育的構造として重要な視点といえることが考えられた。
  清水隆裕、伊藤祥子、松本有希、入江拓
  共著   聖隷クリストファー大学看護学部紀要   聖隷クリストファー大学   (31),59-67頁   2023/03